有明です。
今日の更新は昨日の長崎行きの続きになります^^
長崎から帰路、松浦鉄道に乗った後、どこへ行ったかと言うと
旧佐賀線跡。もう10年以上昔に一度行ったきりになっており、
前々から行こうと思っていたのですが、結局いけないままになっていました。
この廃線跡には全国的に有名なとある名所があって、そこへ行こうと考えていたのです。
さて、この佐賀線。ご存じ無い方の為にちょっと解説すると…
Wikipedia「佐賀線」「佐賀線(さがせん)は、佐賀県佐賀市の佐賀駅と福岡県みやま市
(廃線時:山門郡瀬高町)の瀬高駅を結んでいた日本国有鉄道(国鉄)が
運営していた鉄道路線(地方交通線)である。国鉄再建法に基づき第2次特定地方
交通線に指定され、国鉄分割民営化直前の1987年に廃止された。
路線データ
* 管轄:日本国有鉄道
* 区間(営業キロ):佐賀 - 瀬高 24.1km
* 軌間:1067mm
* 駅数:13(うち信号場1。起終点駅を含む)
* 電化区間:なし(全線非電化)
* 複線区間:なし(全線単線)
* 閉塞方式:
* 交換可能駅:諸富駅、筑後大川駅、筑後柳河駅 」
と、佐賀線とはいわゆる廃線になってしまった路線なのです。現在の地図上で見てみると…
この様な位置関係で、青い線は現在の長崎線、赤い線が廃止となった佐賀線です。
福岡に住んでいる有明からしてみると、地図上では別にそれほどの田舎を走っている
訳ではありません。(もっとも80年代となると???なのですが^^;)ただ、残念なことに
当時の国鉄経営上の計算では残念ながら赤字で、不運にも廃線となってしまったようです。
国鉄末期には全国の赤字ローカル線が一挙に廃止になりましたが、この佐賀線や
他にもいくつかの路線は、あとから冷静になって考えてみれば努力次第では黒字転換も
ありえたんじゃないの???というものが多数含まれており、後年に恨みを残す結果になって
しまったそうです。破綻状態にあった財政をとにかく健全化したかったという時代でしたので
冷静に考える余裕もなかったのかもしれません。
実際今回探索する過程の中で思ったのは、
今あれば結構便利だったんじゃないのかなぁという事です。もったいない話です^^;
南から佐賀へ向かう人にとってはバイパスになるんですがねこの路線。
さて、長崎からの帰り道、松浦鉄道で半島一周を達成した後、佐世保線から
長崎本線肥前山口駅を経由して佐賀駅へ、駅に到着した所で家族から電話。
「今どこにいるんだ?これからどこへ行くんだ?」という趣旨の内容で、
有明は「今佐賀駅、コレから佐賀線跡に行く予定〜」と軽く返事を返して電話を切りました。
と。
「お客さん佐賀線に行くんですか?」
丁度上の写真にあるディーゼルカーに乗っていた運転士サンが窓越しに話しかけてきました。
『はい、そのつもりですが・・・』
「どうやっていくの?」
『えっと、バスとタクシー、あとは適当に歩いていこうかなぁと』
「だったら自転車で行きなよ^^ ちょうど下でレンタルサイクルしてるよー^^」
この運転士さんの言うところによると現在この佐賀線跡は大半がサイクリングロードに
なっているとの事でした。で、しかも佐賀駅ではNPOか何かが自転車をレンタルする
サービスをしているそうで、自転車で30分も行けば有明がお目当てな佐賀線の名所
に行けるのだそうです。また、佐賀線跡を転用したサイクリングロードは自転車で行けば
なかなか面白いのだそうで、どうやって行こうかと考えている私にはまさに渡りに船な
情報でした。
この運転士サン、なんと廃線前にまさに佐賀線で運転士をしていたそうで、
こうやって佐賀線跡を目的に来てるお客さんによく話しかけているのだとか。
さらに、最後に運転士サンはこんな事を言いました。
『絶対に自転車で行きなさい。鉄道が好きならきっと楽しいはずだよ(ニヤリ)』
「?」
最後に見せた不敵な笑みを謎に思いつつも、私は丁重にお礼を言っていざ駅のコンコースへ。
あった、「レンタルサイクル」の看板。自転車を借りて駅から10分。旧佐賀線跡をそのまま利用した
「徐福サイクルロード」に到着です。
単線(線路が一本だけ)だった佐賀線のレールを剥いで、そのまま舗装してサイクルロードに
しただけのこの道路。不気味なほど長い自転車道路になっていますが、なんだか
道周辺の様子がやけに賑やか、見覚えのある様な施設もたくさん・・・
おや・・・・アレは・・・
なんと駅舎!そうこのサイクルロードには沿線の駅が残されているのであります!
それだけではなく、電柱や一部の標識などもあるのです。
そんな訳で旧南佐賀駅跡に到着です。佐賀駅から数えて二つ目の駅になります。
駅舎自体は建て替えたモノなのだそうですが、駅自体の雰囲気は廃止された
時のまま残されていました。実際信号機や通信設備らしき遺物も・・・
と、サイクリングロードを走ってまだ数分なのですが、なんだか不思議な感覚に・・・
なんだろう。なぜか物凄くわくわくしてくるのです。しかも、この感覚、かつて何処かで
味わったことがあるのです・・・?
一体どうしたことかと思いながらも自転車のペダルを漕ぎます。
まっすぐひたすら進みます。次の駅は数キロ先です。結構な距離なのですが、
とにかくやたらワクワクしてくるのであります。疲労なんて全く感じません。
ホームが見えてきました、この時になるとワクワクは心臓の鼓動になってハッキリと
自分に聞こえるほどに。
旧光法駅跡に到着です。と、ココでようやくドキドキしていた意味がわかりました。
ハッと気がついたのです。
「こりゃ壮大な電車ごっこだ!」
あの運転士サンの言っていた意味がようやくわかりました。確かにこれは鉄道好きな人なら
一度はしたことであろう遊び「電車ごっこ」の超巨大リアルバージョンです(笑
この事をわかっていて私に自転車で行きなさいと進めたのでしょう。すごいなあの人w
良い年した大人になって何してんだと思われるかもしれませんがこれは冗談なしに
ホントに面白かったです。イヤもうホントに!もし佐賀線を訪れる事があれば
駅から自転車をお勧めします。楽しいですわホント。
youtubeで発見した現役時代の佐賀線動画です。
まさにこの空気の再現でした。
さて、思いがけない電車ゴッコでデジタルカメラが記録に大活躍。ここまでの写真は
全部Nikon D60で撮影したものですが、本来はPROVIA400を使ってみるために訪れた
訳で、撮影したいものはこれらのものではありません。もう少し先に行ったところにあります。
ここでカメラをNikon Uにチェンジ。素晴らしい景色が現れたので
予定外でしたがPROVIA400に収める事に。
(PROVIA400Xで撮影)
だだっ広い平野。かつての線路跡は今は道路に転用されてました。
かつて佐賀線を利用した人が見たた瑞穂景色も、今は視線の高さが少しばかり
低くなってしまいました。
(PROVIA400Xで撮影)
そこに丁度通りがかった家族づれ。夢中で写真を撮っている私に、何事かと
質問をしてこられたのですが、ココが線路跡だったんですよと答えると、
ビックリされてました。地元に住んでいらっしゃるそうですが、全く知らなかったそうで、
廃止からもう22年も経過している事を考えりゃそりゃそうだよななんて妙に納得
してしまいました。どっかの俳句じゃないですが、まさに「昭和は遠くなりにけり」です(笑
さぁ、さらに進んで行くと見えてきました。今日のお目当てです。
(PROVIA400Xで撮影)
筑後川昇開橋です。これが見たくて今回佐賀線跡を巡りにきたのであります^^
さてココで解説を兼ねて再びWikipediaから引用です。
Wikipedia「筑後川昇開橋」 (一部要約)
「筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう、)は、佐賀線に存在し、
筑後川をまたいで福岡県大川市と佐賀県佐賀市諸富町を結んでいた
鉄道用可動式橋梁である。(正式名称は筑後若津橋梁(ちくごわかつきょうりょう)
重要文化財及び機械遺産に指定されている。
1935年(昭和10年)竣工、同年5月25日に開業。舟との共存のため、
橋の一部が可動式となっており、本橋は橋桁の一部が垂直方向に上下する昇開橋として
日本に現存する最古のものである。橋の全長は507.2メートル、可動部分の長さは24.2メートル、
昇降差は23メートルである。」
と、佐賀線最大の名所にして、日本どころか東洋でも随一の上下タイプの可動橋なのです。
(可動橋で他に有名なのと言えば東京の勝鬨橋なんかがありますね^^)
この橋、何と言ってもその構造もですが・・・・
(PROVIA400Xで撮影)
このものすんごく絵になるデザインと周辺の風景が素晴らしいのです。写真撮影には
ベストスポットと言われています。ココまでチマチマと撮影していたNikon Uがココで一挙に
火を噴きました(笑 そんな訳でPROVIA400Xを惜しげもなく使って撮影した筑後川昇開橋を
どうぞ。
(PROVIA400Xで撮影)
自転車に乗って、周辺をうろうろ。ベストポジションを探しながらの撮影です。
(PROVIA400Xで撮影)
藪の中に侵入。蚊と闘いながらの一枚ですw
(PROVIA400Xで撮影)
かつての鉄道橋は、解体の危機を乗り越え、現在は遊歩道として利用されています。
PROVIA400を使いきったので、再びD60に持ち替えて、橋を歩いてみる事に。
この日の筑後川は天候と同じで非常に穏やかでした。用事があってもう少し北の久留米と言う
町に行くことがあって、筑後川自体はよく見ているんですが、ココから見るのと日頃見ている
ソレとは全然見た目が違うのが不思議です。
橋の標識は鉄道時代のまま。この黄色い標識は今でも線路で見かけますね。
と、そんな訳でこの日は日が沈むちょっと前まで昇開橋を楽しんでから帰路につきました。
リアル電車ごっこも楽しめる佐賀線跡、機会があればまた期待と思ってます。
ただPROVIA400X、私の腕の問題なのか期待したほどの美しさには?
次はまたベルビアや、もっと安いトレビというのでもイイかなと思ったり…
やっぱり腕の問題かなぁ?